コラム
眼瞼下垂について
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目次
眼瞼下垂って?
眼瞼下垂とは、まぶたが垂れ下がることで目が開きにくい状態になってしまうことをいいます。
自覚症状としては、まぶたが重く目が開きにくかったり、まぶたが垂れ下がることによって視界の上側が見えずらくなったりします。
眼瞼下垂の状態によっては、目だけでなく頭痛や肩こり、めまい、自律神経の乱れなど症状が全身に現れることもあります。
このように、眼瞼下垂が重症化すると健康にも被害を及ぼすので、早めに診察してもらうのが良いでしょう。
種類
眼瞼下垂は大きく3つの種類に分かれます。
- 先天性眼瞼下垂です。生まれつきまぶたが垂れ下がっている状態で、まぶたを動かす筋肉やそれに関連する神経などの発達異常で起こるものと考えられています。
- 後天性眼瞼下垂です。何らかの原因で少しずつまぶたが垂れ下がってくるもので、最も多いのは加齢による腱膜性眼瞼下垂です。他にもコンタクトレンズの長期使用や、過去に行った白内障手術などの目の手術が原因で起こる場合もあります。
- 偽眼瞼下垂です。眼瞼下垂ではないのですが、他の症状によって眼瞼下垂のように見える状態のことをいいます。眼球陥凹、眉毛下垂、小眼球症、眼瞼痙攣などが原因で起こります。
治療
眼瞼下垂は手術を行う場合がほとんどです。症状の程度によって行う手術は異なり、方法は主に6つあります。
- 眼瞼余剰皮膚切除術です。垂れ下がったまぶたの余分な部分を切除します。
- 挙筋腱膜修復術です。伸びてしまった腱膜をナイロン糸で縫い縮めます。
- 挙筋短縮術です。伸びた腱膜を一度剥がし、長さを調節してから再び瞼板に縫合します。
- 眼瞼つり上げ術です。全身麻酔下で行われ、まぶたと前頭筋の間に筋肉を移植します。
- 経結膜的眼瞼挙筋短縮術です。腱膜をまぶたの裏側から切り取って短縮します。
- 埋没法です。まぶたにナイロン糸を通して皮膚を切ることなくまぶたを上げます。
予防法
眼瞼下垂を予防するためには、まぶたを触りすぎないことが大切です。
たとえば、花粉症やドライアイなどで目がかゆい時はまぶたをこすらず、目薬をさしたり皮膚科や眼科で薬を処方してもらうこと、ハードコンタクトレンズの取り外しはスポイトで行うことなどが挙げられます。その他にも、まぶたへの刺激が多い化粧もやり方に注意が必要です。後天性眼瞼下垂は腱膜に原因があるものがほとんどなので、極力腱膜に刺激を与えないようにしましょう。