コラム
なぜなるの?子どもの斜視
※ 本記事は広告を利用しています
モノを見るときに変な癖が出る、視線が定まらないなど、もしかしたら斜視という病気かも知れません。
今回は、斜視がどのような病気なのか、発見する方法、原因などを解説します。
子どもが自分で斜視に気づくのは難しいので、周囲の大人が注意する必要があります。
大人が気づくためには正しい理解と知識がなくてはいけません。
目次
どんな病気?
斜視とは、モノを見ようとしたときに、片目が正面を向いていても、もう片目が違う方向を向いてしまう病気です。
ずれた状態だとモノが2つに見えていますが、幼いころからずれていたり、慣れてしまうとずれを無視してモノを認識できるようになります。
ずれを無視してモノを認識できるからといって、放っておくとずれた方の目の視力が衰えてしまいます。
斜視には、いつも目がずれている恒常性斜視と、時々ずれる間欠性斜視があります。
また、ずれる方向もいくつかあります。
内側、外側、上下、旋回などです。
斜視は、日本の人口の3%を占めており、珍しい病気ではありません。
しかし、原因がたくさんあるため、手術しても根治するとは言えませんが、症状は改善します。
発見するポイントは?
ポイントは、6つあります。
1.黒目の位置が、外側・内側・上下にずれている。
2.黒目が揺れている(眼振)。
3.遠近感や立体感がない。
4.強度の近視・遠視・乱視がある。
5.片目をつぶって見る・首を傾げて見る・目を細めて見るなど、極端な癖がある。
6.鼻の付け根をつまんだときに、左右の目の位置が非対称になっている。
子どもの場合は、斜視に慣れてしまうと自分の状態を異常とは思わなくなってしまいます。
また、違和感があっても、無視する可能性があるので、注意する必要があります。
大抵は子どものときに発症しますが、大人になって発症する可能性もあります。
視線が定まらず焦点が合わない、モノが二重に見える、眼鏡で矯正してもよく見えないなど、心当たりがある方は速やかに眼科を受診してください。
原因
原因は、遠視、遺伝、外傷、白内障、老眼など多様です。
また病院で、必ず原因が明らかになるとは限りません。
異常を見つけたら早めの受診を!
斜視は、れっきとした病気です。
また、他の病気がきっかけで斜視になる可能性もあります。
目の位置がずれるだけ、モノが見づらくなるだけと簡単に考えず、早めの受診を心掛けましょう。
斜視になったら
斜視は、病気です。
目が悪くなったなどと同じ認識だと、大きな病気を見逃す恐れもあります。
大きなサインがなくても、周囲の大人が子ども異変に気付いてあげれば、今後の様々なリスクの回避に繋がるので、斜視の疑いがなくても、一度調べてみるのを推奨します。
斜視の検査は、簡単にできるものばかりなので、ぜひ試してみてください。