コラム
※ 本記事は広告を利用しています
眼に負担のかかる社会になったことで、眼科を受診する患者の数が増加傾向にあります。
その中で夜の街灯や車のライトの光が眩しく感じる、または外の光景を見たときに目の前が白く感じるようになった場合には、眼の病気を発症している可能性があります。
その病気というのは「白内障」です。
この記事では白内障の概要と症状が起きた時の治療法などを紹介します。
目次
どんな症状?
「白内障」というのは、光の情報を視神経に伝えるためにある眼の水晶体に傷がつく、もしくは白く濁ってしまい視力が低下する病気です。
白内障が起きる原因としては、加齢、アレルギー、紫外線の3つが挙げられます。
加齢による代謝の低下
眼の中にある水晶体も若いころは代謝によってきれいな状態を維持できますが、40歳を過ぎたあたりから新しい細胞に入れ替わる代謝が落ちてきてしまいます。
加齢により代謝が上手く働かなくなると、パソコンやスマホなどの強い光から受けたダメージを回復しきれずに、徐々に水晶体が濁っていくのです。
アレルギーの発症
アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギーを発症すると、眼が充血するだけでなく瞼がかゆくなります。
瞼があまりにもかゆくなると、駄目だとわかっていてもつい強くこすってしまうこともあるかもしれません。
目の充血によるダメージに加えて、かゆみなどで強くこすった時の衝撃により水晶体の表面を傷つけてしまい白い濁りが起こります。
紫外線を浴びる
眼の中に紫外線が当たると細胞を傷つける活性酸素を発生させます。
その活性酸素が、眼の中の水晶体に影響をすることで白く濁らせます。
治療法は?
白内障を発症してしまった場合には、残念ながら自然治癒することはなく年齢を重ねることで進行していきます。
そのため眼科では進行を抑えるための点眼薬が処方され、1日に3回ほど目に点眼をするという形で抑え込むのです。
アレルギーが原因になっている場合には、眼科で血液を採取することによる「抗体検査」を受けます。
抗体検査を受けてアレルギーの原因がわかれば、点眼薬のほかに抗ヒスタミン剤や眼周辺のかゆみを抑える軟膏も処方してもらえます。
紫外線は完全に防ぐのは難しいので、ブルーベリーやトマトなど抗酸化作用のある食品やサプリを摂取して活性酸素の影響を少なくするという方法が挙げられます。
そのうえで日中は紫外線の影響を最小限に食い止めるために、UVカット率の高いサングラスなどを利用するとよいでしょう。
手術したほうがいいの?
白内障は進行性なので、生活に支障がでるほど視力が低下したり、まぶしくて見えずらかったり、物が二重に見えるなどの症状がある場合は手術をすることになります。
手術の内容としては、事前に水晶体の大きさを調べて特注の小型レンズを作成します。
角膜の表面を切った後に、水晶体に対してレーザーで切り取った後に小型の吸引機で吸い取ります。
その吸い取った後の部分に小型のレンズを取り付けて、角膜を縫合して手術は完了です。
医療技術が進歩し日帰りができる
白内障は進行性であり、薬では進行を抑えることはできても治すことはできません。
昔は失明するリスクがありましたが、現在では治療方法が確立されその心配はなくなっています。
さらに二日以上の入院生活が必要だった手術も、手術方法の進歩により後遺症や感染症が起きていないことが分かれば日帰りで帰宅できるので負担も少なくなっているのです。