コラム
ガムを噛むことで目に良いことあるの?
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パソコンの使用などにより目の疲れを訴える人が少なくありません。
視野がぼやけたり、視力の低下を感じたりして、眼科医にかかる人も多いでしょう。
こうした目のトラブルを回避するため、ガムを噛むことが有効だと言われています。
ガムを噛むことと、目の機能の回復・向上にはどんな関係があるのでしょうか?ガムの咀嚼が目に与える影響について解説します。
目次
噛む力と目って関係あるの?
瞳孔の動きを司る瞳孔散大筋・瞳孔括約筋に加え、ピント調節機能を果たす毛様体縦走筋・毛様体輪状筋と呼ばれる4つの内眼筋は、自分の意志でコントロールできない自律神経によって働きます。
自律神経には、活動時に作用する交感神経と休息時に活動する副交感神経の2種類があり、交互にバランスよく働くことにより身体の機能を高めます。
物を噛むと、その自律神経に刺激を与えて目の血流を促進し、目の機能が活性化されるため、視野がはっきりしたりピントがぼやけにくくなったりするのです。
また、咀嚼により瞳孔が小さくなって目を休める効果があることも確認されています。
昔の人より噛む回数が減ってる?
東京都福祉保健局の食育サポートブックに載っているデータによると、食事の際の現代人の平均咀嚼回数は、1400回だった1000年前に比べて半分以下の620回まで減っています。
これは、調理方法が乏しく硬い食物をそのまま噛んで消化せざるを得なかった昔に比べて、現代は食べ物を柔らかくする技術が進み、ほとんど噛まなくても飲み込める食物が増えたからだと言えるでしょう。
80年前も1000年前と同様に平均咀嚼回数が1400回だったことを考えると、現代人は極端に咀嚼回数が減って、自律神経への刺激が少なく顔や目の筋肉の周囲の血行が悪くなってしまったと言わざるを得ません。
ガムを噛んで疲れ目対策を!
ガムには甘味が付いているので、嚙み過ぎによる糖分過剰摂取を気にする人もいるかもしれません。
しかし、1回の食事と同じく550回ほど噛むガムのカロリーはせいぜい10kcalで、カロリーの摂りすぎを心配する必要はありません。
1日に1回だけ、10分程度ガムを噛めば、目の筋肉の活性化には十分です。
ガムが苦手な人は、スルメでもかまいません。
ガムやスルメを好まない人は、歯ごたえのある食事をとり、毎回時間をかけてよく噛んで食べるようにしましょう。
咀嚼回数を増やして目の機能を高めよう
現代人は、昔に比べて極端に咀嚼回数が減り、目の血流が不十分で機能低下が著しいと言えます。
食事の際にゆっくり時間をかけて噛むことが重要ですが、こうした時間的ゆとりがない人は、毎日仕事や家事の合間に10分ほどガムを噛む時間を見つけられれば、目に良い影響を与えられるでしょう。
咀嚼回数が増えると、目だけでなく脳も活性化します。