コラム
逆まつげについて
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ケガや病気は十分に注意を払って生活していたとしても、避けることは難しいでしょう。
中には、深刻な症状はなく、病院にかかる必要を強く感じることはないものの、気になるというものもあるのではないでしょうか。
これらの中には放置することによって、深刻な症状を発症するものもありますので注意が必要です。
ここでは、何となく気になる症状の一つである逆まつげについてご紹介します。
目次
原因と種類
通常、上まぶたから生えるまつげは上方向に、下まぶたから生えるまつげは下方向へと伸びていきます。
しかし、中にはこれらとは逆方向に伸びるまつげもあり、これを逆まつげと言います。
逆まつげの原因は様々で、子どもの逆まつげの場合は先天性の場合が多いです。
生まれつきまぶたの縁部分が内側にめくれている場合、まつ毛は逆まつげになってしまいます。
生まれたての乳幼児はまぶたの内側の皮膚が厚く皮下脂肪も多いため、起こりやすいとされています。
しかし、この場合は成長と共に自然と治っていくことが多いです。
高齢者の逆まつげは加齢が原因で起こっており、これは後天的な原因です。
年を重ねると皮膚の筋力が低下してしまい、まぶたの皮膚もゆるんで、まぶたが内側にめくれやすくなります。
これは自然と治ることが少ないため、治療が必要です。
逆まつげには大きく2つの種類があります。
一つ目が睫毛乱生です。
外側に生えるはずのまつげが内側に生えてしまい、眼球を傷つけてしまっているものを指します。
まぶたに原因があるわけではなく、皮膚が炎症を起こして生え方が変わってしまったことにより起こる逆まつげです。
二つ目が眼瞼内反症で、まぶたの縁が内側にめくれ上がることによって発生する逆まつげです。
下まつ毛に起こることが多く、先天性のものと後天性のものがあります。
治療法は?
逆まつげの治療は、形成外科で行うことが可能です。
しかし、逆まつげによって目に異常をきたしていない場合には特別な治療は必要ありません。
逆まつげの治療は手術によって行われ、手術法は切開法と埋没法の二つがあります。
切開法とは、まぶたの皮膚を切ってまつ毛の位置を正常に戻すもので、上下どちらのまぶたにも適応できるほか、その効果は半永久的です。
埋没法とは、まぶたの皮膚を縫い合わせることによって二重を作ってまつ毛の位置を戻す方法です。
上まぶたにのみできる方法で、切開よりも簡易で傷跡も残らないというメリットがあります。
手術が必要ではない場合の逆まつげや目に何らかの症状をきたしてしまっている場合には、眼科での診療が必要です。
対処法と対処時の注意点
手術する時間が取れない場合、一時的な対処法としてビューラーの使用があります。
ビューラーを使用すれば、まつ毛を上向きにカールさせることが可能です。
この他に毛抜きで抜く方法もありますが、あくまで一時的な対処であり、根本的な解決にならないので注意が必要です。
逆まつげは正しい対処で快適に暮らせる
逆まつげは、軽度の症状の場合はまぶたの違和感や視界不良などといった日常生活における軽い違和感程度でしかありません。
しかし、重度のまま放置するとまつ毛が眼球に当たり、炎症などを引き起こす可能性があるので注意が必要です。
先天性と後天性の両方の原因があり、手術によって治療することができます。
ビューラーでも一時的に対処できますが、根本的な解決のためには専門家を頼ると良いでしょう。