コラム
※ 本記事は広告を利用しています
角膜炎という病気を知っているでしょうか?
よくある眼科疾患の一つで、目に何か違和感を感じても症状が軽ければ、そのうち治るだろう安易に考える人もいるかもしれません。
しかし角膜炎を治療せずに放置しておくと症状が深刻になり、失明する可能性もあります。
この記事では角膜炎が起こる原因や症状と治療法、そして症状がある時の対処法などについて紹介していきます。
目次
原因は?
角膜とは目の中の黒目部分にあるもので、厚さ0.5ミリほどの薄い膜です。
通常は角膜の外側にある角膜上皮や涙によって、外界からの刺激や病原体から眼を守る仕組みになっているのですが、何らかの原因で角膜に傷がつき、そこから病原体が入り込んで炎症が起こる事があります。
この症状が角膜炎となる訳ですが、実は角膜炎は非感染性角膜炎と感染性角膜炎の2つのタイプに分かれ、それぞれで原因も異なります。
非感染性角膜炎の原因となるのがコンククトレンズの不適切な使い方、ゴミやまつ毛などの刺激、強い紫外線などで、感染性角膜炎の原因は細菌やウイルス、カビ、アカントアメーバなどが挙げられます。
症状と治療方法
目の痛みやゴロゴロとした違和感、充血、まぶしさ、涙などが主な症状で、時には視界がぼやける、視力が低下するなど視力障害を引き起こすこともあります。
放置しておくと失明する可能性もあるため、原因に応じた方法で治療していかなければいけません。
コンタクトレンズ装用時に出来た傷、ゴミが原因であれば抗生物質配合の点眼薬、カビが原因であれば抗真菌薬の点眼や内服薬、またソフトコンタクトレンズの手入れが原因で起こるアカントアメーバによる角膜炎は、消毒点眼薬や抗真菌点眼薬、角膜の表面を削るなど様々な治療を組み合わせていきます。
病原体の種類によっては薬が効きにくいケースもあり、長ければ治療期間が6ヶ月にまで及ぶ可能性もあります。
症状があるときは眼科を受診しましょう!
もし目に痛みが生じたり、ゴロゴロするといった違和感がある際は、我慢せずにすぐに眼科を受診するようにします。
症状が重くなると、それだけ治療期間も伸びてしまうため、我慢し続けても特に良いことは起こらないのです。
ちなみに眼科では問診や視診、細隙灯などを用いて炎症の度合いや原因を正確に診断していきます。
ハッキリとした原因がわかれば、治療方法も明確になり、すみやかに症状にあった治療を開始出来るのです。
角膜炎の予防にも努めよう
角膜炎の予防法はとにかくコンタクトレンズは正しく使う、目をこすらない、目薬を使う際はまつ毛につかないようにするのが鉄則です。
角膜炎は特にコンタクトレンズが原因で起こるケースが多く、コンタクト装用に慣れてきた頃が要注意です。
目に違和感が生じた時だけ眼科を受診するのではなく、必ず定期検査受けて、常日頃から目に異常が無いかをチェックして貰うことも大切です。